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その他のジャーナル

2016
60巻

ルセンティスにtPAを併用することで2型CNVによる線維化を予防させる

その他のジャーナル 60巻(3号)2016

Combination therapy with intravitreal tissue plasminogen activator and ranibizumab for subfoveal type 2 choroidal neovascularization.
Kachi I, Yasukawa T, Kato A, Takase N, Morita H, Kubota A, Hirano Y, Uemura A, Ogura Y.(名古屋市大)
Jpn J Ophthalmol. 2016 ;60(3):179-86. 
【対象と方法】
・2型CNVを伴う典型AMD20眼;8眼にはranibizumabとtPA(40000)IUとを硝子体注射、12眼はコントロール群としてranibizumab硝子体注射のみ
*ランダム化なし、tPA群は4眼はranibizumab歴あり、4眼は未治療、コントロール群は12眼すべて未治療、投与は両群ともPRN
【結果】
・IVR/tPA群では治療後速やかに網膜下のフィブリン複合体が退縮(コントロール群は反応乏しい)
・矯正視力(ベースライン→6か月後、LogMAR)はIVR/tPA群で0.72→0.51と有意に改善、コントロール群は0.70→0.79と改善みられず
・総投与回数に差はみられず
【結論】
・tPAには2型CNVにより形成された網膜下線維性物質を退縮させる特異的な作用があり、抗VEGFとの相乗作用で視力改善の機会を増やせるかもしれない(MK)

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