Conjunctival Bacteria Flora of Glaucoma Patients During Long-Term Administration of Prostaglandin Analog Drops
Shinichiro Ohtani, Kimiya Shimizu et al (Japan)
IOVS 58(10): 3991-3996, 2017
・宮田眼科で2014年2月から9月の間にPG製剤(キサラタンXa:36眼・トラバタンズTz:27眼)を少なくとも一年以上使用している患者63眼から採取(全て右眼)健常ボランティアHt:44眼と比較
・レボフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、セフメノキシム、トブラマイシン、クロラムフェニコール、エリスロマイシンに対するMICを測定
・Age:緑内障群:Xa 68.4±14.2 Tz 70.7±12.7 Ht 47.9±7.0*
・治療期間(M): Xa 82.9±29.2(12-251) * Tz 29.2±15.9(12-67)*
・検出率:緑内障眼:90.5%(57/63眼) 健常群:84.1%(37/44眼)
・Xa、Tz、Ht群で比較するとXa群ではMRSEがMSSEより多かった
・Xa群は点眼期間が長いがそれを考慮して検定しても有意にTz群よりもXa群はMRSEの頻度が高い(OR=11.66:CI1.79-76.08, P=0.0102)メチシリン耐性には投与期間は重要ではないことを示唆
・薬剤感受性試験ではTz群とHt群は有意差なし、Xa群は有意に薬剤感受性が低かった
・多剤耐性はXa群:68%,Tz: 23%, Ht: 27%
・Xaに含まれる防腐剤BACに対する耐性が薬剤の交差耐性になったのではないか
・0.02%のBACは細菌のMICより高く、点眼瓶内の感染防止には有効だが、点眼後は涙液により5分後には10分の1以下に希釈され、その後も低くなっていく(MM)