Factors Influencing Graft Endothelial Cell Density after Descemet Stripping Automated Endothelial Keratoplasty
Mohammad Ali Javadi, et al. (Iran)
J Ophthalmic Vis Res. 2018 Jan-Mar; 13(1): 10–16.
目的:成功したDSAEKの後の角膜内皮細胞密度(ECD)に対するレシピエント、ドナー、手術、術後の因子を調べた。
対象と方法:DSAEKを受けた64人77眼。Fuchs角膜内皮変性症38眼(49.4%)、偽水晶体眼からの水疱性角膜症39眼(50.6%)。
結果:平均年齢は62.3±15.6歳、平均経過観察期間26.2±20.9ヶ月。 46眼(59.7%)は単独DSAEKを受けた。 31眼(40.3%)はDSAEK+白内障手術併用。
ドナーの平均角膜径8.0±0.21mm、ドナーの平均年齢30.4±11.2歳、術前内皮細胞の平均密度は3127.4±315.1 cells / mm2で、術後1788.6±716.5 cells / mm2に減少した(P <0.001)。術後平均細胞面積(684.2±349.2μm2;範囲311.2-1633.9μm2; P <0.001)および変動係数(36.7±7.2;範囲27.8-57.9; P = 0.03)、六角形出現率(52.2±11.9%;範囲は16.7-78.4%; P <0.001)の有意な低下が認められた。平均ECD損失率は43.3±21.4%であった。
平均中心角膜厚は579.5±43.1μm(範囲、502.0-666.0μm)であった。レシピエントの中央および移植片の平均厚さは、それぞれ477.1±47.2μm(範囲328.0-594.0μm)、102.4±31.6μm(範囲51.0-174.0μm)であった。平均術前BCVAは1.21±0.65logMARであり、術後0.43±0.30logMARに有意に改善した(P <0.001)。
術中に合併症はなかった。術後、局所的なグラフト解離2眼(2.6%)を認めたが自然治癒した。IOP上昇5眼(19.5%)、拒絶反応25眼(32.5%)0.1%ベタメタゾン点眼薬の頻回点眼治療し、最後の術後検査ではすべての角膜移植片が透明であった。
重回帰分析では、術後ECDは、移植片の薄さ(β= 10.62、P = 0.003)および経過観察期間(β= -22.09、P = 0.001)を有意に関連していた。
結論:DSAEK後のECD減少の主な予測因子は、移植片の薄さおよび経過観察期間であった。視力改善するためには超薄型DSAEKドナー移植片が望ましいが、ECDに関しては厚い方が良い。(CH)