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その他のジャーナル

2019
73巻

プロスタグランジン関連薬使用中の緑内障患者における上眼瞼溝深化の形状測定

その他のジャーナル 73巻(1号)2019

太田真美、鈴木克佳、寺西慎一郎、白石理江、岩本菜奈子、能美なな実、徳久佳代子、守田裕希子、木村和博(山口大)
臨眼 2019;73(1):87-93

【目的】プロスタグランジン(PG)F2α関連薬の副作用である上眼瞼溝深化(DUES)の特徴の報告
【対象と方法】>70歳、PG使用歴>3か月、眼瞼写真撮影を行った緑内障患者25例47眼
DUESスコア:開瞼時・閉瞼時の正面像、判定者3名のうちDUESと判定した人数
DUES角度:閉瞼時の側面像、測定者3名(上記とは別)が上眼瞼の陥入角度を測定
【結果】
・DUESスコアごとの平均DUES角度:スコア0で161.2°、スコア1で146.4°、スコア2で139.6°、スコア3で117.3°
・PG薬剤ごとの平均DUES角度(スコア1以上の36眼対象):ラタノプロスト(16眼)153.6°、ビマトプロスト(12眼)120.2°、その他PG(8眼)135.9°
・片眼PG使用症例:使用眼のDUES角度は123.9°(スコア3)、126.9°(スコア3)、150.4°(スコア2)、未使用眼のDUES角度は115.2°、158.5°、172.3°→ PG使用眼で有意に低値
【結論】DUES角度を測定することは、DUESにおける上眼瞼形状の特徴を捉え、DUES判定の一助となる(MK)

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