Outcomes of Descemet Stripping Endothelial Keratoplasty in Eyes With Pars Plana Versus Anterior Chamber Glaucoma Drainage Devices
Joann J. Kang, (NY, USA)
Cornea 2019(11);38:1364–1369
目的:前房タイプ(AC)または毛様体扁平部(PP)タイプの緑内障ドレナージ装置(GDD)のある症例に角膜内皮移植術(DSEK)を施行し、術後結果を比較する。
対象と方法:2007年1月から2017年12月の間に、GDDの存在下でDSEKを受けた患者83人85眼で、合計122回DSEK を行なった。
ACチューブ37眼、PPチューブ48眼、平均年齢71.1(SD = 13.4)歳
原因疾患はフックス角膜内皮変性症、他の角膜移植後の移植片不全だった。
結果:術前平均視力 AC グループ1.50 LogMAR、 PPグループ1.37 LogMAR(P = 0.36)、術後平均視力 AC グループ0.88 LogMAR、 PPグループ1.20 LogMAR(P = 0.06)と改善した。
ACグループ:視力の改善70.3%、不変10.8%、低下18.9%。 PPグループで視力改善54.2、不変16.7%、悪化29.2%。悪化の原因は、移植片不全、緑内障の進行、および網膜疾患が最も一般的だった。
術前眼圧 AC グループ 13.4mmHg、PPグループ 14.6 mmHg、術後眼圧 AC グループ 14.5mmHg、PPグループ 11.5 mmHg
合併症 移植片解離はAC 35.1% (13/37)、PPグループ 29.2 % (14/48)。
移植片不全の症例はACグループ 18.9%(7/37眼)、PPグループ41.7%(20/48眼)、不全に至るまでの平均期間はACグループ17.1か月(4.6–32.1)およびPPグループ27.9か月(15.1–34.7)だった。
移植片解離または移植片不全に関連する要因(チューブの位置、年齢、性別、同時チューブ修正など)は見つからなかった。
結論:チューブの移植片への近接度が低下するという理論上の利点にもかかわらず、PPチューブの症例での利点はなかった。GDDの場所に関係なく、移植片不全なる確率は高く、今までの文献と一致している。(CH)