Features of neovascularization in pachychoroid neovasculopathy compared with type 1 neovascular age-related macular degeneration on optical coherence tomography angiography.
Arf, S., Sayman Muslubas, I., Hocaoglu, M. et al. (Turkey)
Jpn J Ophthalmol 64(3): 257–264 (2020
【目的】
光干渉断層血管造影(OCTA)を用いて、パキコロイド新生血管症(PNV)と1型血管新生加齢黄斑変性(nAMD)の新生血管膜の特徴を比較
【デザイン】
レトロスペクティブ研究
【対象と方法】
PNVと診断された34の治療未実施眼と、1型nAMDと診断された36の治療未実施眼を評価
新生血管膜(CNV)の形態学的パターンを分類し、AngioVue (Optovue) OCTAのen-face画像を用いて病変の大きさと流路面積を算出
【結果】
年齢(P=0.001)、ベースラインの最良矯正視力(P=0.005)、ベースラインの脈絡膜下層厚(P<0.001)において、群間で有意差がみられた
しかし、膜の形態(P=0.86)、病変の大きさ(P=0.80)、flow area(P=0.96)には統計学的に有意な差は認められなかった
OCTAで検出できたすべてのCNVは、インドシアニングリーン血管造影(ICGA)でも検出できた
しかし,ICGA画像でCNVを確認できた一部(PNVで11.8%,nAMDで16.7%)では、OCTAではCNVを確認できなかった
【結論】
PNVは若い患者や脈絡膜が厚い患者で見られるが、形態学的特徴や血管密度の点では、OCTAで検出された膜はnAMDのそれと変わらない
血管造影は、特に治療を受けていない患者では、(浸出液や出血によるブロックでOCTA信号が散乱する場合があり)未だCNVを同定するためのgold standardである(MK)