Efficient measurements for the dynamic range of human lightness perception.
Horiguchi H et al(慈恵医大)
Jpn J Ophthalmol 65(3): 432-438, 2021
・夜盲症や羞明は光受容のdynamic range(DRL)の影響ではないかとの仮説を立て、DRLを推定する測定方法を考案した。「知覚確率曲線」を推定する一方法である。
・55名の羞明患者と46名のCtrl者で単一背景のiPad tablet上の中央に白から黒のグラデーションバーを表示し、灰色がかった白/黒と、完全な白/黒の位置を指さし判定させた。
・白は454cd/m2、黒は0.45cd/m2。iPad tabletの単一背景の明度は3段階(14, 99, 281cd/m2)に設定した。ちなみに、GPの背景光は31.5 asb=10 cd/m2である。
・CtrlのDRLは20dB程度であったが、羞明患者のDRLは平均15dBで、有意差があった。
・背景が最明と最暗でのDRLの中央値の差、index of contextual susceptibility (iCS分節感受性指数)と名付けたが、これは羞明患者で有意に大きかった。
・網膜色素変性症のDRLは全ての明るさでCtrlより小さかったが、緑内障のiCSはCtrlより有意に大きかった(p<0.05)。(TY)