Kane formulaの予測精度の検討
徳田祥太他(宮田眼科)
IOL&RS 36(2): 251-257, 2022
・人工知能(AI)を用いたKane式の予測精度を調査した。
・356眼を対照として検討した結果、屈折誤差はKane式0.05±0.35D、Hill式0.05±0.37、Barrett式 0.08±0.37、Haigis式 -0.02±0.40、SRK/T式 0.02±0.35であった。
・屈折誤差の絶対値は順に、0.26±0.23、0.29±0.23、0.30±0.23、0.30±0.26、0.26±0.23で、Kane式はBarrett式と比べて有意に小さかった(p=0.004)。
・屈折誤差±0.25D以内の割合は、Kane式がHill、Barrett、Haigisより有意に良好であった(p=0.022, p<0.001, p=0.009)。
・今後、生体計測装置への搭載が期待される。(TY)