Electronically Monitored Corticosteroid Eye Drop Adherence after Trabeculectomy Compared to Surgical Success
Elyse J. M. et al. J of Glaucoma 5(4), 379-387: 2022
・90名90眼のレクトミーまたはチューブシャント手術を受けたPOAGまたはPACG患者をプロスペクティブに最長一年追跡調査 術者はA〜E
・ステロイド点眼瓶に点眼監視装置(Kali Drop device)を取り付け、術後の点眼アドヒアランスをリアルタイムで記録した。
・点眼瓶を取り付けるワイヤレス3G対応のプラスチックボトルで、ボトルの倒立状態と同時の圧力を測定し、日付と時刻をサーバーにリアルタイムで送信
・アウトカム:術後最初の5週間の点眼アドヒアランスと術後6週、6か月、1年での目標眼圧(8-21mmHg)達成状況、6M,1年目のブレブ形態
・術後点眼指示:
・術後1W:prednisolone acetate 1% 2時間毎
・(術者の判断で13名は術後の眼圧下降薬の使用および3時間毎のステロイド点眼を2週間目に挿入。)
・その後4回/日で1W、3回/日→2回/日→1回/日→中止(5週 or 6週目)
・最初に48時間以上点眼記録がない場合はディバイスが作動しているかの確認の電話を行った。電話を受けた被験者は8/28名で、その他の患者には点眼状況にかかわらず電話をかけなかった。
・結果
・90%のTLE患者は0.4mg/ml MMCの注射
・6%は患者家族が点眼
・平均2.2回の手術既往
・点眼遵守率(実際の点眼回数÷指示点眼回数)
・全体 89.7±13.7%
・2時間毎の期間:80.9%±15.8%
・3時間毎の期間(13名):68.9%±14.4% この期間は他の期間と比べて遵守率が悪い
・4回→3回→2回→1回の期間:95%、95%、100%、100%
・平均総投与mg 6.48±1.77mg(理論的には7.22±1.87mg、0.90±0.11倍 P<0.0001)
・目標眼圧達成率 90名中
・6W:87%
・90名のうち6Mもしくは1Yで検査できたのは73眼 (COVID-19の影響)
・そのうち80.8%(59/73眼)で目標眼圧達成、 7眼は1剤以上の眼圧下降薬使用
・7眼は追加手術
・5眼TLE後 リークの修正2、低眼圧の修正2、ブレブ不快感1
・ 2眼Tube後(12眼中) 眼圧上昇のため再手術
・高齢者、視野が悪い:点眼遵守率が悪い
・術者A:遵守率が高い 92% vs 84%(B〜E)
・術者Aは3時間ごとの点眼期間(2週目)追加はなかった。
・点眼遵守率の高い目は6M/1Yでの再手術なしで目標眼圧を達成する可能性が高かった。(MM)