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その他のジャーナル

2022
4巻

ニキビダニ眼瞼炎の治療における1%イベルメクチンクリームの有効性

その他のジャーナル 4巻(41号)2022

Efficacy of Topical Ivermectin 1% in the Treatment of Demodex Blepharitis
Young Choi,et al. (Korea)
Cornea:  2022 (41)  Issue 4 p 427-434
・目的:ニキビダニ眼瞼炎(まつげダニ眼瞼炎)の治療において、眼瞼の清拭と睫毛に1% イベルメクチンクリーム塗布する治療を組み合わせて有効性を評価する。 
・対象と方法:ニキビダニ眼瞼炎と診断された患者 102 例102 眼。
・4つの条件を全て満たした場合ニキビダニ眼瞼炎と診断した。
・1) 眼の不快感を軽減するために 1カ月以上点眼薬で治療したが、症状が持続している。
・2)かゆみや刺激など、眼瞼炎に関連する眼の不快感が存在。
・3) 眼瞼の剥離物、眼瞼の発赤/腫れ、および眼瞼の毛細血管拡張の3つの症状すべてが、両眼で軽度またはそれ以上であった場合。
・4) 各眼瞼から2本の睫毛を抜き取り、合計8本を顕微鏡で観察し、1本の睫毛に4匹以上のニキビダニが観察された場合
・イベルメクチン群 (n = 51) は1% イベルメクチンクリームを週1 回 15 分間まつげに塗布した。15 分後にクレンジングで慎重に拭き取った。塗布したときに、クリームが眼に入らないように指示された。対照群 (n = 51) は塗布しなかった。
・両グループで、tea tree oil を含む眼瞼の洗浄製品を使用して1日 1回清拭を行なった。
・症状アンケート スコア、オックスフォード染色スコア、眼瞼の剥離物、眼瞼の発赤/腫れ、および毛細血管拡張を評価した。
・結果:平均経過観察期間は、イベルメクチン群15.1 ± 9.7 週間 (範囲: 4 ~ 40 週間) 、対照群14.8 ± 8.6 週間。
・症状アンケートと眼瞼の剥離物は両グループとも有意に改善されたが、イベルメクチン群でより大きく改善した。
・オックスフォード着色スコア、眼瞼の発赤/腫れと毛細血管拡張は、イベルメクチングループでだけ有意に改善した。
・1% イベルメクチンクリームによる合併症は認められなかた。
・結論:1%イベルメクチンクリームの塗布と、毎日の眼瞼の清拭を併用することは、ニキビダニ眼瞼炎の自覚症状と客観的徴候を改善するのに、副作用なしでより効果的であることを示した。
・ニキビダニ眼瞼炎の効果的な治療法として処方できると考えられている。(CH)

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