Ab Externo SIBS Microshunt with Mitomycin C for Open-Angle Glaucoma
Three-Year Results as a Primary Surgical Intervention. Retrospective, interventional case series
James J. Armstrong, Iqbal Ike K. Ahmed. et al, Ophthalmology Glaucoma6(5),480-492: 2023
・2015年7月から2017年11月に一人の術者が、濾過手術や上脈絡膜シャント手術、網膜手術や角膜移植手術、CPCを受けていないPOAGにPreserflo単独手術を実施し少なくとも1ヶ月以上経過観察した症例135名252眼。
・3年間のフォローアップ率は75.5%
・42%女性、55%白人、58%ベースライン眼圧21mmH以上, 術前IOP20.0mmHg, 点眼数4
・Primary outcome:3年後のComplete successの割合
・術後1ヶ月以内の点眼や眼圧異常、フォロー中のニードリングは不成功とはカウントせず。
・Surgical revison, 再手術、光覚喪失はその時点で不成功
・Complete success: 2回連続で17mmHgを超えない、臨床的低眼圧(ベースラインから2段階以上の視力低下をきたす6mmHg未満の眼圧)、術前眼圧から20%以上の眼圧、眼圧下降薬なし
・Qualified success: 眼圧下降薬あり
・Surgical revision: 結膜を開いて瘢痕組織除去(MMC併用)
・Secondary outcome:点眼有無、20%眼圧下降の有無による14mmHgまたは21mmHgを閾値とした眼圧、不成功のリスク因子、平均眼圧・点眼数、術後介入、合併症、再手術
・結果:Complete success: 55.6%
・Qualified success: 74.8%
・点眼再開まで平均16.9ヶ月、59.4%は術後3年で点眼フリーであった
・不成功のリスク因子:<0.4%mg/mlのMMC使用(HR 2.42)、ベースラインIOP 21mmHg未満(HR1.79),
・合併症: 脈絡膜剥離7%, 前房出血 5%, 浅前房 5%
・Needling: 15.1% 術前眼圧が21mmHgより大きい場合より頻度が高い(HR3.21)
・Surgical revision: 7%, 再手術: 2.6% MMC濃度が0.4mg/ml未満ではより高頻度(OR 4.9)
・術後3年の平均眼圧12.4mmHg(IQR 10-15.5) 点眼数 0(IQR 0-2)
・点眼フリー:59.4%
・カットオフ 6mmHg-14/17/21mmHでの CS: 62.5%/71.7%/73.0%、QC: 77.6%/81.6%/84.2%
・MMC濃度
0.4mg/ml未満 術後3年の眼圧中央値14mmHg(11-16) 点眼数1(0-2)
0.4mg/ml以上 術後3年の中央値12mmHg(10-14),点眼数 0(0-1)
・結論:MMC濃度を0.4mg/ml以上で使用すると、CS,QSの割合が高く、合併症が少なく、術後点眼、手術介入、通院回数も少ない(MM)