眼科JOURNALトップ > その他のジャーナル > アトピー白内障手術中の網膜周辺部の眼底観察と処置方法

その他のジャーナル

2024
68巻

アトピー白内障手術中の網膜周辺部の眼底観察と処置方法

その他のジャーナル 68巻(2号)2024

Fundus examination using a wide-angle viewing system and intraocular illumination through the corneal incision during cataract surgery: a case series.
Saito S et al(愛知医大)
Jpn J  Ophthalmol 68(2): 112-116, 2024
・広角眼底観察システムと硝子体経由でない眼内照明を用いた新しい眼底観察方法を報告する。
・アトピー性皮膚炎に関連した白内障手術を行った連続13例(平均年齢26.8歳、9例が男性)で行った。
・超音波乳化吸引後に前後房を粘弾物質で満たし、27G眼内照明プローブを角膜切開創から前房に挿入し、広角眼底観察システム下で強膜圧迫しながら眼底周辺部を観察した。
・それで網膜裂孔や剥離が見つかったら処置を行い、最後に眼内レンズを挿入した。
・13眼中5眼(38%)で網膜裂孔がみつかり、そのうち2例(15%)は網膜剥離も発症していた。
・3眼は冷凍凝固処置を行い、網膜剥離を発症していた2例では強膜バックルを行った。
・手術時間は処置をしなかった症例では平均22分、冷凍凝固例では28分、バックル例では80分であり、合併症はなかった。(TY)

過去のアーカイブ