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その他のジャーナル

2024
78巻

梅毒性ぶどう膜炎36症例の臨床的検討

その他のジャーナル 78巻(9号)2024

臨眼 789):1073-1081.2024
後藤浩 他(東京医科大)
・本邦では梅毒患者が年々増加している
昨年は約1万5千件の報告
・20~50歳代男性、20歳代女性に多い
・多彩な眼所見を呈する
<眼所見の内訳>
前眼部炎症 67%
硝子体混濁 58%
視神経乳頭発赤 36%
網膜静脈炎88%・網膜動脈炎 73%
黄斑浮腫 19%
斑状網膜病変 17%→非HIV感染例では 梅毒を疑う重要な所見
視神経炎 8%
<症例提示>
①42歳女性
ぶどう膜炎の診断で紹介受診
右眼)硝子体混濁・網膜血管炎
②53歳男性
プレドニゾロン内服無効のため紹介
両眼)網脈絡膜炎
左眼)硝子体混濁・視神経炎
③36歳男性
急性網膜壊死疑いで紹介受診
左眼)硝子体混濁・網膜滲出病変
網膜血管炎
*全症例で血清梅毒反応陽性
FAG施行
<考案>
非定型的な中間部および後眼部ぶどう膜炎症例には積極的に血清梅毒検査を行う (AM)

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