Avastin and new treatments for AMD: where are we? (Editorial)
Freeman WR et al(CA USA)
Retina 26(8): 853 -8, 2006
・2000年に始まったAMDに対するVisudyne治療は、視力が0.1どまりで、満足できるものではない。
・2005年にMacugen治療が始まったがこれも2年にわたって6週おきに注入してもやはり視力は0.1止まり
・Avastin(bevacizumab), Lucentis(Ranibizumab)は 視力を改善させる最初の薬であり、AMDの初期に使用すれば視力0.5以上が得られ、またAvastinは安価である。
・MacugenやPDTは1回に$1,000で全部で1眼$20,000になる。
・Lucentisも1回$2,000で、2年間使用すれば総計$48,000になる。
・Lucentisは米国では2006.6.30にFDA認可されたが、LucentisとAvastinの比較資料はまだなく検討が必要。
・Avastinの分子量は 149,000で、Lucentisは 48,000と1/3であり、網膜全層に浸透しやすい。
・網膜へ浸透する分子量の限度は70,000といわれているが、浮腫のある網膜ではAvastinも十分浸透しうる
・Lucentisは障害が少く、浮腫の少ない網膜では有利だし、分子量が少ないことでぶどう膜炎の発症も少ないだろう。
・ただ、Avastinは安価で治療回数が少なくてすみそうである。