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Retina

2008
28巻

DMEに対する硝子体手術は有効か?

Retina 28巻(3号)2008

Surgical and anatomical outcomes of pars plana vitrectomy for diffuse nontractional diabetic macular edema.
Figueroa MS et al(Spain)
Retina 28(3): 420-6, 2008
・硝子体牽引のない糖尿病黄斑浮腫に対し、硝子体内トリアムシノロン注入とILM剥離を行った硝子体手術を行い、その効果を38例42眼で検討した。
・6か月以内の瀰漫性DMEで、牽引や黄斑無血管のない症例で、緑内障と診断されていたものはILM剥離だけ、その他の症例はランダムに硝子体手術だけあるいは、ILM剥離+IVTA注入群に分け(全3群)、平均12か月経過観察した。
・黄斑厚の減少は1か月、6か月ではみられたが、12か月目では消失。視力は経過観察中この3群で有意差はなく、12%で上昇、76%で普遍、12%で低下した。
・眼圧上昇が26%、軽度硝子体出血が14%、中心網膜色素上皮変化が12%、有水晶体眼の38%に白内障進行がみられた。
・手術は短期では網膜厚の改善があるが、長期では解剖学的にも機能的にも改善は見られなかった

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