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Retina

2008
28巻

DM硝子体手術後のトリアムシノロン注入は硝子体再出血を阻止するか

Retina 28巻(8号)2008

Intravitreal triamcinolone acetonide injection at the end of vitrectomy for diabetic vitreous hemorrhage. A randomized, clinical trial.
Faghihi H et al(Iran)
Retina 28(8): 1241-6, 2008
・72眼の糖尿病性硝子体出血に対して硝子体手術を行い、38眼では4mg/0.1ccのトリアムシノロンを手術終了時に硝子体内へ注入して、しなかった群と術後6ヶ月間、再出血、再手術、眼圧、視力、白内障形成などにつき検討した。
・再出血はIVT群は 5/38(13.2%)、コントロール群は 15/38(45.5%)でp=0.003、再手術はIVT群は0、コントロール群は 4/38(11.8%)でp=0.03。6ヶ月後の視力も有意に良かった(p<0.001)。
・眼圧は1日目、1週目では有意に高かったが、それ以外では有意差はなかった。
・ただ、後嚢下白内障は有意に増加した(p=0.011)。ステロイドが血管網膜柵の破壊、炎症、VEGF産生を減らすからであろう

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