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Retina

2008
28巻

重症DM網膜症にたいするPRP後のCMEに対するアバスチンの効果

Retina 28巻(9号)2008

Intravitreal bevacizumab (Avastin) prevention of panretinal photocoagulation-induced complications in patients with severe proliferative diabetic retinopathy.
Mason JO et al(AL USA)
Retina 28(9): 1319-24, 2008
・重症な増殖糖尿病網膜症に対して行うPRPで誘発される黄斑浮腫と視力低下がアバスチンで抑制できるかどうかを検討した。
・重症増殖糖尿病網膜症で視力が20/30以上、平均中心窩厚が280μm以下で、両眼ほぼ同程度の30例60眼で検討した。
・全例PRPは2回で行い、開始後3か月間比較した。アバスチン群では1.25mgをPRP開始の1週間前に注入し24週間調査した。
・開始前のIVA群とコントロール群の視力は0.073(小数点0.85:20/20-20/30)、0.069(小数点0.85:20/20-20/30)、中心窩厚は278.8±29.5、273.5±27.7μ。
・終了後のIVA群の中心窩厚は257.2±30.1(3M)、264.3±30.1(6M)、コントロール群の中心窩厚は307.3±50.5(3M)、298.2±44.9(24W)で両群間に有意差あり(p=0.001)。
・平均視力はITV群は0.039(小数点0.91)±0.054(3Mと6M)、コントロール群は0.165(小数点0.68)±0.116(3M)、0.149(小数点0.71)±0.113で有意差あり(p<0.0001)。
・視力が2ライン以上下がったものはITV群は0、コントロール群では7例(23.3%)、中心窩厚が50μ以上増えたものも、同様であった

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