Long-term follow-up of acute retinal necrosis.
Meghpara B et al(IL USA)
Retina 30(5): 795-800, 2010
・急性網膜壊死の視力の長期経過について検討。
・1998-2007年にかけて、急性網膜壊死と診断された32例の内、カルテチェックのできた25例について検討。
・Ganciclovir and/or foscarnetの硝子体内注入は25眼中11眼に行っている。
・抗ウイルス薬は14/20例で静脈内投与、19/20例は経口投与された。
・11/25例は網膜の25%未満、8/25例は25%-50%、6/25例では50%を超える網膜が障害されていた。
・50%を超えて網膜が障害されていた例では、1例を除き、全例で治療に抵抗して視力は低下した。
・25%-50%が障害され、硝子体内抗ウイルス薬を投与された4眼中3眼で、視力が2ライン以上上昇。
・5/25眼は網膜剥離を発症した。
・予防的に光凝固治療を行った6例は網膜剥離の発症はなかった。
・障害されている網膜部位が広いほど、視力予後は悪かった。
・重症例では硝子体内治療は視力障害を防ぐことはできなかったが、25%-50%が障害された中等度障害例では、硝子体内治療で視力低下の進行を止めるか改善させることができた。