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Retina

2010
30巻

小分けしたアバスチンは眼圧上昇の原因となるか

Retina 30巻(6号)2010

High-molecular-weight aggregates in repackaged bevacizumab.
Yahook MY et al(CO USA)
Retina 30(6): 887-92, 2010
・Ranibizumabやbevacizumab使用後に眼圧上昇を来たす症例が報告されている。
・我々はこれは、high-molecular-weightが集積したためではないかと考えている。
・3つの薬局で再パックされたbevacizumab注射器内のものと、オリジナルのバイアルのものを調査した。
・注射器内のものは、polyacrylamide gel electrophoresisでは同様のタンパクを含んでいたが、3つの薬局の内の2つでは、enzyme-linked immunosorbent assayでは、有意に機能するIgGが少なかった。
・そして、microflow imagingでは、10倍の数のミクロンの大きさの微粒子がみられた。
・再パックされた注射器内のものは有意にIgG濃縮度が違っており、IgG濃縮度が下がり、ミクロンの大きさの蛋白の凝集が起こっていた。
・オリジナルと最も変化していた注射器内のbevacizumabの分析では、蛋白量は29.5±0.8:30.6±1.7 mg/mL(有意差なし)、IgG濃度は 23.8±1.4:12.1±1.2 mg/mL(p<0.0001)。
・より大きな微粒子は房水の流出を妨げ、眼圧を上昇させる可能性があると考えられた。

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