眼科JOURNALトップ > Retina > 糖尿病黄斑症に対する硝子体手術の効果

Retina

2010
30巻

糖尿病黄斑症に対する硝子体手術の効果

Retina 30巻(9号)2010

Factors associated with visual acuity outcomes after vitrectomy for diabetic macular edema. Diabetic Retinopathy Clinical Research Network.
Flaxel CJ et al(MA USA)
Retina 30(9): 1488-95, 2010
・241眼の糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術後の6か月後の評価を多変量解析で行った。
・6か月後には中心網膜厚の中間値は412→276μmに減っていたが、視力中間値は不変であった(視力:20/80)。
・ただ、大きな視力改善は、術前視力が悪い場合(p<0.001)、網膜上膜を除去した時(p=0.006)に得られていた。
・中心網膜厚の大きな減少は術前視力が悪い場合(20/40、20/80で区切p<0.001)。
・術前網膜厚が厚い場合(300, 400μmで区切 p=0.001)、内境界膜を除去した場合(P=0.003)、OCTで網膜硝子体癒着がみられた場合(p=0.006)に得られた。
・術前の術者による後部硝子体観察の状況は視力結果には影響していなかった。

過去のアーカイブ