Meta-analysis of endophthalmitis after intravitreal injection of anti-vascular endothelial growth factor agents. Causative organisms and possible prevention stratergies.
McCannel CA(CA USA)
Retina 31(4): 654-61, 2011
・全米の2005年から2009年までに報告されたVEGF抗体注射後と眼内手術後の眼内炎で、細菌の分離培養を行っている報告をまとめたもの。
・硝子体注射では 52/105,536回、頻度0.049%(95%CI=0.038-0.065%)で発生し、50眼の分離培養では24眼で陰性、26眼で培養陽性であった。
・26眼の内訳は、ブドウ球菌が17眼(65.4% 95%CI=46.0-80.6%)、連鎖球菌が8眼(30.8% 95%CI= 16.5-50.2%)、Cereus桿菌が1眼(3.8% 95%CI=0.9-19.0%)であり、ブドウ球菌が有意に多かった。
・Endophthalmitis Vitrectomy Studyでは 22/226例(9.0% 95%CI=6.3-12.6%、p=0.005)、角膜切開白内障手術では 6/73例(8.2% 95%CI=3.9-16.8、p=0.022)、硝子体手術後ではブドウ球菌の報告はなかった。
・ブドウ球菌は硝子体注射後では眼内手術後よりも約3倍多く、これは、術中に話をすることや、咳やくしゃみを抑えること、あるいはマスクをすることによって避けうるのではないかと考えた。
・Retina 31(4):662-8, 2011論文では、VEGF抗体注射後の発生率は 12/60,322(0.02% 95%CI= 0.0114-0.0348%)で、分離培養は7/12例で、5/7例がブドウ球菌であったとの報告。