The longitudinal changes of retinal nerve fiber layer thickness after panretinal phoptocoagulation in diabetic retinopahsy patients.
Lee SB et al(Korea)
Retina 33(1): 188-193, 2013
・糖尿病網膜症患者で汎網膜光凝固後の網膜神経線維層RNFL厚を経時的に調べた。
・症例は25例31眼の重症非増殖性網膜症か軽度の増殖性網膜症とし、OCTで汎光凝固前、3,6,12,24ヶ月後の視神経乳頭周囲のRNFL厚を測定した。
・全方向でRNFL厚は6ヶ月まで増加し、その後、減少した。
・上方では3、6ヶ月では特に有意(p<0.05)に増加し(136.5±16.9μm→141.7±17.4、142.2±16.5)、24カ月では有意に減少した(127.5±18.3)。
・鼻側では増加は顕著ではなかったが、24ヶ月目には有意(p<0.05)に減少した(86.9±16.8→80.2±17.0)。
・下方では6ヶ月で有意に増加し(146.8±13.6→156.5±22.7)、24ヶ月目では有意に減少した(138.1±17.0)。
・耳側では3,6,12,24のいずれもで有意に増加していた(85.4±16.1→91.2±15.0、97.8±18.8、95.7±16.3、94.0±15.7)。
・中心でも3,6,12,24のいずれもで有意に増加していた(207.3±22.7→224.9±18.7、227.6±19.7、227.2±17.6、224.9±21.9)。
・このことは糖尿病網膜症や合併する緑内障に加え、汎網膜光凝固がRNFL厚を減少させる要因になっていることを示唆する。(TY)