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Retina

2013
33巻

中心性網脈絡膜症での外顆粒層厚みの変化

Retina 33巻(2号)2013

Early changes in foveal thickness in eyes with central serous chorioretinopathy.
Hata M et al(神戸市)
Retina 33(2): 296-301, 2013
・活動性の中心性網脈絡膜症60名60眼(年齢55.4±11.6歳)で外顆粒層(ONL)の厚みを測定した。
・患者は症状の持続時間により3群に分けた。
・1か月以内のA群25眼、1~6ヶ月のB群17眼、6ヶ月を越えるC群18眼である。
・ONL厚は症状の持続期間と負の相関があった(R=-0.61 p<0.001)。
・各群のONL厚は、正常群=89.3±10.7μm、A群=82.4±9.1、B群=70.2±11.8、C群=53.5±17.7。
・また、C群ではA群に比較して有意に視力が悪かった(P=0.003)。
・A群で経過の追えた17/25眼では、初診時:3~6ヶ月は81.9±9.1:75.0±10.6(p=0.020)と有意に減少していたが、視力の優位な変化はなかった。
・中心性網脈絡膜症では中心窩のONL厚は早期から薄くなり始め、下液が続いている間、持続的に薄くなっていることが分かった。(TY)

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