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Retina

2013
33巻

0.25%ポピヨンヨード液の眼表面洗浄による25ゲージ硝子体手術後の硝子体汚染頻度の減少

Retina 33巻(1号)2013

Reduction of Vitreous Contamination Rate after 25-gauge VItrectomy by Surface Irrigation with
0.25% Povidone–iodine
Shimada H, et al.(日大駿河台)
RETINA 33(1):143–151, 2013
・経結膜25ゲージ硝子体手術を行った4,407眼;【グループA】灌流液で水掛け、【グループB】0.25%ポピヨンヨード液で30秒ごとに水掛け
・103眼で細菌学的検索;開瞼器かけた直後の眼表面液(S1)、各群の溶液で水掛けを行った後の眼表面液(S2)、硝子体切除前の硝子体サンプル(V1)、硝子体切除終了時の硝子体液サンプル(S2)を採取
・S1の細菌混入頻度はグループA(5.5%)とB(6.8%)とで有意差なし、しかしS2、V1、V2サンプルの細菌混入頻度はグループB(それぞれ0%、0%、0%)がグループA(それぞれ2.0%、1.0%、2.0%)に比べて有意に低かった。
・眼内炎の発症頻度はどちらも0であった
【結論】25ゲージ硝子体手術において、0.25%ポピヨンヨードで術野を繰り返し洗浄することは硝子体への細菌混入を著しく低下させる(MK)

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