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Retina

2012
32巻

いびきは予期せぬ頭部の動きに関連する

Retina 32巻(7号)2012

Snoring is Associated with Unexpected Patient Head Movement During Monitored Anesthesia Care Vitreoretinal Surgery
Mccannel CA, et al.(USA-MN)
RETINA 32(7):1324–1327, 2012
・鎮静剤の静脈注入を併用した局所麻酔下に網膜硝子体手術を施行した230症例;いびきの有無、患者の体動の有無、および体動による合併症の有無を前向きに調査
・37症例でいびき発生、これらのうち18例(43%)で患者が突然頭を動かした
・その一方でいびきの記録なく体動が見られたのは193例中わずか2例(P<0.001)
・Propofolの持続注入が予期せぬ突然の頭部の動きと関連していた(P=0.0028)【Tab.1】
・体動による合併症はみられず
【結論】鎮静剤の静脈注入を併用した局所麻酔下でいびきをかく事は、患者の突然の体動を高い確率で予測しうる。Propofolの持続注入による麻酔は患者の頭が動く機会を増やすかもしれない。眼科手術医は患者の体動による合併症リスクを最小化させるためにこれらの関連を知っているべきである。(MK)

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