Myocardial infarction after intravitreal vascular endothelial growth factor inhibitors. A whole population study.
Kemp A et al(Australia)
Retina 33(5): 920-927, 2013
・Bebacizumabあるいはranibizumab注射12ヶ月以内の塞栓症と消化管出血について、PDT治療群、正常群と比較した。
・Western Australian Eye Clinicで2002-2008年のカルテから、抗VEGF剤治療を行った1267名、PDT治療を行った399名、年齢50歳以上の正常者1763名について検討した。
・対象者については治療前の1995-2009のカルテを調べ、心筋梗塞、消化管出血の既往について調査した。
・12ヶ月以内の心筋梗塞発症は抗VEGF者では1.9%で、PDT者0.8%、正常者0.7%より多かったが、Bebacizumabとranibizumab間には差はなかった。
・補正した心筋梗塞発症率は2.5倍と高かった。
・PDT者(Hazard Ratio=2.32 95%CI=0.7-7.7 p=0.17)、正常者(HR=2.29 95%CI=1.2-4.5 p=0.02)。
・ただ、注射回数が増えても心筋梗塞発症率は増えなかった(HR=0.9 95%CI=0.5-1.5)。(TY)