Incidence of persumed endophthalmitis after intravitreal injection performed in the operating room. A retrospective multicenter study.
Casparis H et al(Switzerland)
Retina 34(1): 12-17, 2014
・抗VEGF薬を手術室で硝子体内注入(IVI)した後の眼内炎の頻度を調査した。
・IVI後の眼内炎頻度は0%~0.0649%との報告がある。
・2004~2012年に行われた2つの眼病院でIVIされた患者のうち、その後に硝子体内への抗生剤注入で眼内炎治療が行われた症例を抽出した。
・IVIは全てSwiss Class1の手術室で行われている。
・全例でIVI前の抗生剤点眼は使用しておらず、IVI後の抗生剤点眼は1つの病院だけで行われていた。
・全部で40,011回のIVI(ranibizumab:36,398、bevacizumab:3,518、aflibercept:89眼)であり、そのうち3症例(0.075% 95%CI=0.0026-0.0220%)で眼内炎が発症(13,339回のIVIに1例)。
・3例ともranibizumab注射後であり、全例で前房ならびに硝子体から菌は検出されなかった。
・このうち2/3症例では術後に抗生剤点眼薬を使用していた。
・手術室でのIVI後の眼内炎のリスクは非常に低かった(TY)