Retinal nerve fiber layer thickness modification after internal limiting membrane peeling.
Balducci N et al(Italy)
Retina 34(4): 655-663, 2014
・30例30眼の特発性黄斑円孔あるいは黄斑前膜に対するILM剥離手術後の網膜神経線維層(RNFLT)の変化について、6か所に分けて、術後1,3,6か月後で検討した。
・上耳側、耳側、下耳側、下鼻側、鼻側、上鼻側である。視野は術前と術後6か月で測定。
・術後1か月では耳側を除いた全部位でRNFLTは有意に増大していたが、3か月目には術前値に戻っていた。
・術6か月目では上耳側(p<0.001)、下耳側(p<0.05)、耳側(p<0.001)で術前値より有意に薄くなっており、平均の減少幅は18.2±9.8μmであった。
・RNFLTと視野との間に相関はなかった。
・1か月後のRNFLTの増加は炎症によるものと思われる。
・また、6か月後の耳側3部位でのRNFLT減少はILM剥離による物理的な障害であろうと思われる。(TY)