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Retina

2014
34巻

糖尿病黄斑症に対する閾値下黄斑部光凝固

Retina 34巻(10号)2014

Safety of transfoveal subthreshold diode micropulse laser for fovea-involving diabetic macular edema in eyes with good visual acuity.
Luttrull JK et al(PA USA)
Retina 34(10): 2010-2020, 2014
・中心窩に浮腫のあるDMEに対する中心窩を含めた閾値下ダイオードマイクロパルスレーザーの安全性について2か所の施設で検討した。
・診断はOCTで行い、視力は治療前に0.5以上である27例39眼を選択した。
・年齢は50-87歳(平均69)、術後経過観察は3-36か月(平均11)、14例がインスリン依存性で、19例が非増殖性であった。
・光凝固はmicropulseレーザー(波長810nm)、スポット125-200μm、0.78-0.95-1.4W、0.3秒露光、duty cycleは5%とした。
・術後、OCT上でも黄斑浮腫の発生はなく、副作用もみられなかった。
・視機能はlogMARでは4-7か月後に0.15±0.12→0.12±0.11に上昇し(p=0.0449)、悪化したものはなかった。
・中心窩厚は4-7か月で304.8±109.4→272.7±96.4μに減少(p=0.053)。
・視力のよい症例や、従来の光凝固や硝子体注射の適応にならない症例には有効である。(TY)

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