Acute ocuriplasmin retinopathy.(Editorial)
Johnson MW et al(MI USA)
Retina 35(6): 1055-1058, 2015
・Ocriplasminは硝子体黄斑牽引に対する治療法として2012年にFDAに承認されたが、副作用として光視症とか急激な視力低下が報告されている。
・Phase 2,Phase 3 trialの結果が本誌に報告されている(pp1107-1157)が、これには色視症、ERG変化、黄斑円孔拡大、網膜下液の発生、水晶体偏位などがある。
・このほかに、急激な網膜全体の構造、機能変化があるが、これは通常は徐々に改善する。
・この外層網膜の解剖学的な変化は過去に硝子体黄斑分離のあったものに発生する。
・症状は急激な視力低下(時には光覚弁)や夜盲症、視野狭窄、網膜血管狭細などもある。
・外網状層のシナプスでのラミニンの低下はERGのb波減少を説明できるし、視細胞でのラミニンの不活化で視力低下、色視症などが説明できる。
・OCTでのellipsoid zoneの消失が半年後も持続している例も報告されている。(TY)