COMPLIANCE WITH THE FACE-DOWN POSITIONING AFTER VITRECTOMY AND GAS TAMPONADE FOR RHEGMATOGENOUS RETINAL DETACHMENTS
YUI SENO, et al. (藤田保健衛生大学病院)
RETINA 35(7): 1436-1440,2015
目的:裂孔原性網膜剥離に対する硝子体手術ガスタンポナーデ後のフェースダウンポジション(FDP)の検討。
対象と方法:PEA+IOL+vit+SF6ガスタンポナーデを施行した127人(男性82人、女性45人)。
看護師がFDPをしていると判断したら1ポイント、FDPしていないと判断したら0ポイントとした。完全なスコアは12ポイント。術後3日間、1日4回調べた。
少なくとも1週間はFDPして、2週間目は一部の患者で特定の側臥位も許可した。
結果:全体平均10.2±1.8ポイント、女性平均10.7±1.2ポイント、男性平均9.9±2.1ポイント(P<0.05)だった。
38人(29.9%、男性24人、女性14人)が12ポイントだった。完全なスコアラーに性差はなかった。
低いスコアラーは男性が多かった。8ポイント未満では男性12人、女性0人だった。
スコアと年齢に関連はなかった。
低いスコアラーは日中のポイントは良くても、夜間が悪かった。繰り返し指摘しても改善されなかった。
再剝離は1人のみで12ポイントの人だった。
結論: 1日4回のサンプリングではFDP遵守が完璧であったと想定するには十分な頻度ではないが、少なくとも良い遵守だったと仮定する事はできる。この研究は入院の上、観察下で調査されたので、もし家だったらもっと悪いと思われる。
完璧なスコアでなかった大多数(60%)は深い睡眠中や真夜中にFDPを守れなかった。
FDP遵守が裂孔原性網膜剥離手術成功の要因と信じられていたが、この研究ではそうではなかった。
FDP遵守より他の要因が大きな影響を与えるのかもしれない。(CH)