SPIRONOLACTONE FOR NONRESOLVING CENTRAL SEROUS CHORIORETINOPATHY: A Randomized Controlled Crossover Study
Bousquet E, Behar-Cohen F, et al. (France)
RETINA 35(12); 2505-2515, 2015
【目的】鉱質コルチコイドレセプターの拮抗薬であるスピロノラクトンの、中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)に対する効果を評価
【対象と方法】16例16眼の慢性CSC(網膜下液が3か月以上持続)患者を前向きランダムに割付け。スピロノラクトン50mg/日またはプラセボを30日間服用、1週間のwashout期間の後、他群の薬剤に切り替えて30日間服用。
【結果】対象患者のベースライン時における罹病期間は10±16.9か月。網膜下液はスピロノラクトン群で有意に減少(P=0.04)。前期30日間における脈絡膜厚はスピロノラクトン群で有意に低下(P=0.02)。
視力は両群に有意差みられず。関連する合併症なし。
【結論】CSCにより網膜下液が残存する症例において、スピロノラクトンはプラセボに比べ有意に網膜下液と脈絡膜厚を減少させた。(MK)