眼科JOURNALトップ > Retina > 黄斑円孔術中の黄斑部への全血塗布効果

Retina

2016
36巻

黄斑円孔術中の黄斑部への全血塗布効果

Retina 36巻(8号)2016

Comparative evaluation of sequential intraoperative use of whole blood flowed by brilliant blue versus conventional brilliant blue staining of internal limiting membrane in macular hole surgery.
Ghosh B et al(India)
Retina 36(8): 1463-1468, 2016
・黄斑円孔手術時にbrilliant blue(BB)で内境界膜を染める前に自身のヘパリン化した全血を黄斑部に塗布した効果を検討した。
・60例60眼を全血を塗布したA群としなかったB群に分けて検討した。
・矯正視力はA群で有意に良かった(3,6,16W,6Mで、P<0.001, <0.001, =0.004, =0.004)。内層と外層の接合部の連続性はA群で有意に良かった(P=0.02, 0.002, 0.003, 0.03)。
・外中心窩厚OFT(内網状層からRPEまで)は3週間目(p=0.001)、6週間目(P=0.001)でA群で有意に厚かった。
・全血の塗布は視細胞再生を早め、中心窩外層厚を増加させると考えた。(図)(TY)

過去のアーカイブ