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Retina

2016
36巻

眼内異物摘出時の黄斑部保護にPFCが利用できる可能性

Retina 36巻(7号)2016

PERFLUOROCARBON LIQUIDS’ ABILITY TO PROTECT THE MACULA FROM INTRAOCULAR DROPPING OF METALLIC FOREIGN BODIES
A Model Eye Study
CM Shah et al (NY)
Retina 36(7) :1285-1291, 2016
眼内異物摘出時に落下してしまった場合、網膜に障害が生じる
眼球モデルを使用しBSS, PFC, Airの組み合わせで保護ができるか実験
5つのモデルで、3つのポジションから5つの金属片を用いて合計1350回の実験を実施
Group 2~5ではすべて黄斑部へhit (成功0/500)
Group1のみ500回中417回異物を境界面ではじいて黄斑部へのhitが避けられた 93%成功
異物は最重量のEのみhit Position 1で30%、Position 3で43%のhit
異なる物質間の表面張力は air-water(BSS)間>water-(BSS)-PFC間>>air-PFC間であるが、airにおいては落下の加速がつき、物質間の境界を突破。BSS落下中に生じる摩擦抵抗でスピードが遅くなり境界面ではじかれる。
PFCはBSSよりも粘度が少ないため、PFCのみではBSSよりも加速してしまう
異物の素材、大きさ、形や境界面にhitする面の状態によっても異なるが、異物摘出手術の際、異物落下による黄斑部保護に有用である可能性(MM)

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