Diabetes alters the magnitude of vitreomacular adhesion.
Nesmith BLW et al(NY USA)
Retina 37(4): 749-752, 2017
・加齢とともに発生する黄斑部の網膜硝子体癒着が糖尿病者で変化があるかどうかを検討した。
・CMEのない141例の糖尿病患者で黄斑部のSD-OCTを水平方向に25本撮影し、硝子体黄斑癒着の発生している面積をmm2で求め、年齢をマッチさせて正常者と比較した。
・年齢を10歳きざみにし、20歳までから90歳までの8世代の糖尿病者の癒着面積は、35.5±0、35.0±3、34.0±3、33.9±5、33.7±6、29.0±11、23.0±15、13.0±15であり、完全な癒着の頻度は双曲線状に低下した。
・非糖尿病者では50代からS字状に急速に低下しており、60、70、80代では有意差があった(p<0.05)。
・50%に後部硝子体剥離が発生するのは糖尿病者では平均72歳であったが、正常者では56歳であった(p<0.05)。
・糖尿病者では硝子体が黄斑部に癒着するのはより強く、より長期にわたっていた。(TY)