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Retina

2016
36巻

黄斑円孔で仰向け以外の姿勢

Retina 36巻(11号)2016

NONSUPINE POSITIONING IN MACULAR HOLE SURGERY
A Noninferiority Randomized Clinical Trial
Alberti M. Cour M (Denmark)
Retina 36(11):2072-2079, 2016
2013.8~2014.8にIOL患者に対してPPV+ILM peeling+C3F8(15%)を行ったMH患者をランダムにうつ伏せ(FDP)と仰向け以外の体位(NSP)を比較
Single-center, noninferiority, open-label, RCT
術後4D,5W,3Mで視力、眼底、眼圧、OCT
3か月後の視力と術後4日目のガスの充満度を調査
24M以内の原発性FTMHで-8D以下の屈折のうつ伏せ可能な患者で過去にVitや視力に影響するようなDRや黄斑変性のない患者
FDP:1日10時間 x 3日間(最初の72時間のうち30時間)うつ伏せ
NSP:正面、あるいは少し下方視
すべての患者に上方視や夜間の仰向けを避けるように指導
72時間後以降は制限なし
結果:期間中の167例のうち68眼を解析対象(その後プラスミン投与のため4例除外)
閉鎖率は両群とも同じであった(両群とも1例ずつ閉鎖せず)
NSP群で4日目に閉鎖していなかったため、その後4-7日で30時間のFDを指示して閉鎖(不成功にカウント)FDP群4日目にOCTで分からず、その後閉鎖していないと判明
術後4日目でOCT撮影できたものは61眼
両群とも眼内のガス充満率は差がないが、非閉鎖の2例と閉鎖群では差があった(59% vs 77%)
結論:術後4日目に65%以上のガス充満率があれば必ずしもうつ伏せは必要ないと考えられる
手術時のガス交換不足や強膜層からのリークがないように(MM)

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