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Retina

2018
38巻

BRVOへのルセンティス治療後の変視症の変化

Retina 38巻(8号)2018

TIME COURSE OF CHANGES IN METAMORPHOPSIA FOLLOWING INTRAVITREAL RANIBIZUMAB INJECTION FOR BRANCH RETINAL VEIN OCCLUSION

Sugiura Yoshim, Okamoto, Fumiki, Morikawa Shohei, Okamoto Yoshifumi, Hiraoka Takahiro, Oshika Tetsuro(筑波大)

RETINA. 2018;38(8):1581-1587

【対象と方法】

・BRVO患者39例39眼

・治療前、およびranibizumab治療(PRN投与)6Mまで毎月Mチャートにて変視の程度を測定

・治療歴なしの24眼:OCTでの中心窩網膜厚(CRT)、ELMおよびellipsoid zone(EZ)の断裂との関係も検索

【結果】

・最高矯正視力およびCRT:有意に改善(ともにP<0.0001)

・変視症の程度は改善せず

・治療後の変視スコアは、症状持続期間(P<0.05)、治療前の変視スコア(P<0.01)と有意に関連

・ELM断裂がみられると、治療後の変視スコアは有意に悪かった(P<0.05)

・治療後視力はEZ断裂と有意に関連していた【Tab.3】

【結論】

・BRVO患者では、ranibizumab治療にて視力とCRTは有意に改善するも変視症は改善しなかった

・治療後の変視の程度は、症状持続期間・治療前の変視の程度・ELM断裂と有意に関連した(MK)

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