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Retina

2019
39巻

難治性の黄斑円孔に対する手術手技:円孔へのハイドロディゼクション

Retina 39巻(4号)2019

MACULAR HOLE HYDRODISSECTION
Surgical Technique for the Treatment of Persistent, Chronic, and Large Macular Holes
Felfeli Tina, Mandelcorn Efrem D.(Canada)
RETINA. 2019;39(4):743-752

【目的】多くのリスク因子をもつ難治性の黄斑円孔(MH)症例に対する新しい手技を紹介
【対象と方法】2014-2017年、難治性MH*に対する連続症例に対し、円孔へのハイドロディゼクションテクニック**を施行
*Stage3-4の特発性MHで手術不成功例、経過長い例(視力低下>2年or診断後>1年)、サイズ大(>400μm)
**硝子体・ILM切除後、シリコンチップのエクストルージョンカニューラを用い、能動水流でMH縁とRPEとの癒着を解除、その後受動吸引を用いてMH縁をこすり、縁同士を寄せる、SF6またはC3F8タンポナーデ
【結果】
・39例39眼、MH径の平均は開口部549.1μm、MH底941.97μm、経過観察320.33日
・完全閉鎖34眼(87.2%)、視力改善37眼(94.9%)、二段階以上の視力改善31眼(79.5%)
【結論】MHに対するハイドロディゼクションテクニックは、遷延例・手術不成功例・大きなサイズのMHに対して解剖学的・機能的改善を示した(MK)

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