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Retina

2019
39巻

白内障手術後にCMEが起きるリスク因子

Retina 39巻(11号)2019

Preoperative vitreoretinal interface abnormalities on spectral domain optical coherence tomography as risk factor for pseudophakic cystoid macular edema after phacoemulsification
Sergio Copete, et al.(Spain)
RETINA. 2019;39(11):2225-2232
・2016.1月~10月、白内障手術予定患者を前向きランダムに抽出
・手術1w前、術後1w・1M・3M後にSD-OCT施行
・112眼中13眼(11.6%)で術後CME出現、すべて術後1Mに同定
・うち7眼は術3M時点で消失
・術前ERMの存在のみが有意なリスク因子、5/16眼でCME出現(χ2=0.08、オッズ比4.53、95%CI 1.28-16.13)
・その他の因子(後部硝子体の付着、脈絡膜厚、糖尿病、高血圧症)は有意な関連みられず
・術前にSD-OCTでERMが見られる症例では術後にCMEが生じやすい。術前の眼底検査でERMの存在が見逃されやすく、SD-OCTを施行しておくことが望まれる。
・*術後点眼はdexamethasoneとtobramycinのみ、術後CME出現した時点でnepafenac追加(MK)

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