Foveal sparing internal limiting membrane peeling for idiopathic macular holes. Effects on anatomical restoration of the fovea and visual function.
Murphy DC et al(UK)
Retina 40(11): 2127-2133, 2020
・Müller細胞はその足突起をILMに接着させて中心窩の構造を保つ働きをしているため、ILM剥離はMüller細胞に外的傷害を与えることになる。
・特発性黄斑円孔周囲のILMを剥離しないことは術後の中心窩の形状や視機能改善に役立つと考え、中心窩回避のILM剥離を行った34例34眼と、その結果を全面のILM剥離を行った34例34眼のCtrl群と比較した。
・中心窩回避のILM剥離方法は、中心窩を避けた6個程度の円形ILM剥離を連続させて行った。
・回避群では32/34で円孔閉鎖、Ctrl群では32/34で円孔閉鎖した。
・術後1年目の最高視力はETDRS視力で回避群が有意に良く(67.7:63.8 p=0.003)、中心窩厚が有意に厚かった(211:173μm p=0.002)。(TY)