眼科JOURNALトップ > Retina > 黄斑前膜に対して内境界膜剥離は必要か

Retina

2021
41巻

黄斑前膜に対して内境界膜剥離は必要か

Retina 41巻(8号)2021

With or without internal limiting membrane peeling for idiopathic epiretinal membrane. A meta-analysis of randomized controlled trials.
Sun Y et al(China)
Retina 41(8): 1644-1651, 2021
・特発性黄斑前膜に対して内境界膜(ILM)剥離がより良い結果が得られるかどうかを、Embase、PubMed、Web of Science、Cochrane Library、CNKIの2020年4月までの文献から考察した。
・無作為対照化試験である8文献422眼を検討した。
・ILM剥離をした場合の最終視力は、しなかった場合に比較して、ETDRSでは1.5文字良く(95%CI=-0.04~2文字 p=0.4)、再発率は1/178(0.06%): 8/184(4.3%)で、OR=0.21 (95%CI=0.04-1.05 p=0.06)であった。

・中心黄斑厚はILM剥離群では3ヶ月で16.36μm(1.26-3.46 p=0.03)薄くなり、6ヶ月で22.64(10.29-34.98 p=0.0003)、最終観察時は25.87(13.96-37.79 p<0.0001)薄くなっていた。
・以上のようなことから、ILM剥離は不必要ではないかと考えた。(TY)

過去のアーカイブ