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Retina

2024
44巻

戦闘機パイロットとAMDとの関連

Retina 44巻(3号)2024

Prevalence and risk fators of age-related macular degeneration features among pilots.
Park JY et al(Korea)
Retina 44(3): 475-486, 2024
・韓国空軍のパイロット2,781名について加齢黄斑変性症のリスクファクターを調査した。
・黄斑変性症は、韓国空軍のパイロットの12.9%にあたる2,781名で、50歳以上が35.2%である。
・黄斑変性症のあるパイロットは年齢と相関(OR=1.082 CI=1.067-1.096 p<0.001)、女性で少なく(OR=0.229 CI=0.056-0.939 p=0.041)、喫煙(OR=1.027 CI=1.008-1.047 p=0.006)、飛行時間(OR=1.004 CI=1.003-1.005 p<0.001)、総コレステロール値(OR=1.004 CI=1.000-1.007 p=0033)、LDLコレステロール値(OR=1.005 CI=1.001-1.008 p=0.011)に相関していた。
・勤務状況にも関連し、戦闘機パイロットと比較して、地上勤務(OR=0.617 CI=0.460-0.827)、ヘリコプター(OR=0.572 CI=0.348-0.940)で有意差があった(p=0.002)。
・空軍のパイロットは一般の人よりもAMDの比率が高く、パイロットの職業リスクと考えられる。
・黄斑変性症の比率は一般:空軍では、40代が1.62%:18.4%、50代が5.16%:34.5%、60歳以上が11.68%:62.5%であった
・空軍の50歳以上では35.2%(112/318)であり、初期AMDが23.3%、中期AMDが11.6%、後期AMDが0.3%であった。
・飛行時間でみると、2000時間以内では9.34%、2000-4000時間では23.33%、4000-6000時間では50.94%、6000時間以上では100%であり、飛行時間とともに増えていた(p<0.001)。(TY)

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