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Retina

2024
44巻

硝子体内注入時の痛みに対する各種NSAIDsの効果

Retina 44巻(7号)2024

Comparison of the effects of eight different topical nonsteroidal anti-inflammatory drugs on reducing intravitreal injection-induced pain.
Sakallioglu A et al(Turkey)
Retina 44(7): 1196-1202, 2024
・非ステロイド点眼(NSAID)の硝子体注射による痛み緩和効果について662例662眼について、7種(8種:濃度違い)のNSAIDとCtrl(生食水)について検討した。
・痛みはvisual analog scale(VAS)で、注射直後と注射6時間後に0から10で評価した。
・0:痛みなし、10:激痛。
・最初に麻酔のproparacaine点眼を1滴点眼し、10%ヨードで眼瞼眼窩領域を消毒後、開瞼器をかけ、再度proparacaine点眼、5%ヨード点眼し、1分間待ち、生食で眼表面の残存ヨードを洗い流し、再度、proparacaine点眼後に30G針で、抗VEGF薬を注入した。
・8種のNSAIDsは、処置の30-40分前に1滴点入した。
・NASID点眼は、Nepafenacネバナック0.3%、Nepafenacネバナック0.1%、Ketorolac0.5%、Diclofenacジクロード0.1%、flurbiprofen(フロベン)0.03%、Indomethacin(インフリー)0.1%、Bromfenacブロナック0.09%、Pranoprofenニフラン0.1%である。
・ネバナック0.3%、ネバナック0.1%、ブロムフェナクの3種が注射直後と6時間後のVASが最小であり、ジクロードとKetrolacがVASが大きかったが、Ctrlよりは小さかった。
・フルベン、ニフラン、インフリーは注射直後の痛み緩和には影響がなかったが、6時間後のVASは有意に小さくなっていた。(TY)

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